遺伝子導入装置 CUY21EX
アプリケーション
In vivo & In utero
成体マウス・ラットの皮膚,筋肉,腎臓,肝臓,血管,膀胱,精巣,卵巣,脳など
新生マウス・ラットの網膜、角膜、脳室など
マウス胎児の大脳皮質、脊髄など
ゼブラフィッシュ,ゼノパス胚,ミツバチの脳など
ガン組織
In ovo
ニワトリ胚の外胚葉(神経管など)・内胚葉・中胚葉由来組織(消化器官、心臓など)
ex vivo
マウス・ラットの胎児、摘出臓器、組織、組織切片(脳切片)
In Vitro
各種細胞株、培養細胞、プライマリー細胞、ES細胞など
細胞膜に微細孔を空けるための電気パルス(以下、ポレーションパルス)と細胞内にDNA、RNAなどの分子を送り込む電気パルス(以下、ドライビングパルス)を連続して出力するタンデム方式を採用しています。高電圧が必要なポレーションパルスと比べ、泳動用のドライビングパルスは低い電圧になります。一般的なエレクトロポレーターではポレーションパルスとドライビングパルスを分ける事が出来ませんのでポレーションパルスの電圧に合わせたプログラムになります。しかしながらこれでは必要以上の電気的負荷が細胞に掛かるためダメージが大きいと考えられます。こういった問題を解決するためにタンデム方式のエレクトロポレーターを開発致しました。タンデム方式では高電圧の短い(μ秒単位)パルスを細胞に一回加え、次に泳動に必要最低限の電圧を複数回加えます。これにより細胞へのダメージを軽減できますのでバイアビリティーを飛躍的に上げる事ができます。
ポレーションパルスの電圧は最大500Vまで出力できますので多様なアプリケーションに対応出来ます。インビボは勿論、動物・植物細胞へのサスペンション状態でのエレクトロポレーション。培養細胞をプレートやディッシュに培養した状態のままエレクトロポレーションをすることも出来ます。iPS細胞研究などにもご利用できます。
本製品には対象サンプルの抵抗値を測定出来る機能が搭載されており、エレクトロポレーションを行う前に対象サンプルの抵抗値を測定することが出来ます。インビボエレクトロポレーションで重要な指標は電流値になります。電流値が最適であれば遺伝子、薬剤などは細胞内に取り込まれます。しかしながらインビボの実験では電極間の距離、電極の位置、対象サンプルの量など物理的条件が毎回変わるため抵抗値も大きく変わってきます。抵抗値の変動は電流値にも影響しますので抵抗値を一定にすることが求められます。本機能により抵抗値を事前に確認できますので電流値が最適になるように抵抗値を調整することができます。これにより高い再現性を実現してくれます。
電圧範囲を99.9Vに限定することによりインビボエレクトロポレーションで使用される電圧(50V前後)での正確性をさらに高められています。電圧誤差によるエレクトロポレーションへの影響を無視することができます。
エレクトロポレーション実行後、ポレーションパルスの実際の電圧と電流値が表示されます。実行電圧を確認することで装置の動作確認を行えます。これにより機械的問題を即座に発見することが出来ます。また実行電流値はエレクトロポレーションの再現性を検証するのに役立ちます。
エレクトロポレーションプログラムの設定と測定値は独立したLED画面に表示されるので見やすい設計になっています。また数字キーを採用することで操作性が格段と良くなっています。
最大99個のプログラムが保存できます。
設定ポレーションパルス電圧範囲 | 1~500V (1V刻み) |
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設定ポレーションパルス時間 | 0.01~99.9ms (0.01ms刻み) |
設定ポレーションパルス間隔 | 0.05~99.9ms(0.01ms刻み) |
設定ドライビングパルス電圧範囲 | 1~500V (1V刻み) |
設定ドライビングパルス時間 | 0.1~99.9ms (0.1ms刻み) |
設定ドライビングパルス間隔 | 1~999ms (1ms刻み) |
設定パルス回数 | 1~10回 |
DC波形 | エクスポネンシャルスクエアー |
抵抗値測定 | 30kΩまで |
実行電圧 | 1~500V |
電圧値:1~500V | 0.1~50A |
メモリー機能 | 99プログラム |
電源 | 単相100V,50VA,50/60Hz |
寸法 | W360cm×L380cm×H180cm |
※掲載商品の仕様及び外観は、改良の為予告なく変更される場合がありますので、ご了承ください。